こんにちは。アースシグナルです。
今回のコラムは「ホームインスペクション」について解説していきます。
ホームインスペクションとは?
「ホームインスペクション」とは、ホームインスペクター(住宅診断士)と呼ばれる専門家が、依頼を受けた住宅について調査を実施し、欠陥や補修すべき箇所の有無やその時期などを客観的に診断するものです。
「住宅診断」や「建物検査」とも呼ばれていたりしますので、聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
ホームインスペクションでは主に以下の箇所を調べていきます。
☑シロアリ被害の確認
☑雨漏りの確認
☑給排水管の漏水の確認
☑設備の確認(換気扇・給湯器・水栓・トイレ・建具・窓・ドアなど)
☑建物・床の傾きの確認
☑構造体の状況確認
☑マンションの場合は、共用部分の利用状況確認
建物の規模や調査内容によっても異なりますが、数時間で終了します。
ホームインスペクションの費用は業者によって異なりますが、5~6万円程度が一般的です。
ホームインスペクションをする理由
買主様目線で考えた場合、購入物件を新築だけに絞るとエリアも限られてしまいます。予算的なハードルも高くなるのに対し、中古物件も視野に入れた方が選択肢が広がります。
ですが中古物件は不安がつきもの。不動産は高価な買い物ですので購入をする際に買主様側が不安になり購入に躊躇してしまうという事も少なくありません。
そこで着目されたのがホームインスペクションです。
売主様側のメリット・デメリット
上記の通り、買主様にとってのメリットは分かりやすいですね。
では売主様目線だとどうでしょう?メリットとデメリットを売主様目線でまとめてみましょう。
◎メリット
・早期売却につながる
ホームインスペクションを実施している物件は、専門家の「問題なし」というお墨付きが得られます。そのため、買主様に安心感を与えることで早期売却につながりやすくなります。
・売買のトラブルを未然に防止
ホームインスペクションを実施することで売買トラブルを未然に防ぎます。また、必要箇所をあらかじめ補修をしておくことで、取引相手のとしての好印象も期待できます。
・瑕疵担保保険に加入できる
ホームインスペクションを実施し保険の審査に合格すると、「既存住宅売買瑕疵(かし)保険」に加入することができます。
瑕疵担保保険に加入すると、売却後に物件に瑕疵が見つかった時、その補修費用を買主様が保証金で補うことができます。さらに瑕疵担保保険付きの住宅は、買主様が登録免許税や不動産取得税、住宅ローン控除など税制の優遇措置を受けられます。
ホームインスペクションに合格している物件は、買主様に対して経済的メリットをアピールできるわけです。
△デメリット
・費用がかかる
ホームインスペクションを実施するには費用がかかります。
・瑕疵や不具合が見つかった場合は補修の必要がある
ホームインスペクションの実施によって瑕疵や不具合が見つかった場合は売主様に補修費用の負担が生じます。
買主様に納得いただいた上で補修をしないまま売却する方法もありますが、その内容によっては買い手がなかなか見つからないこともあります。
とはいえ、買主様が購入後にリフォームをするケースもありますので補修は買主様の希望を聞きながら、相談して決めるのが良いでしょう。
まとめ
ホームインスペクションは売主様にとってメリットが大きいものです。
ご興味がある方は、当店にお気軽にお問合せください。