そろそろお盆がやってきます。家族や親族が集まる機会は、お盆や正月、結婚式くらいしかないご家庭も多いのではないでしょうか。
使っていない土地や空き家など、不動産問題を先延ばしにしているケースもあります。
家族や親族が一同に集まる機会だからこそ、普段触れにくい相続のことや不動産の取り扱いなどについて話をしてみるのも良いでしょう。
今回は、お盆の帰省時に話題に上がりやすい土地や空き家問題の解決案について解説します。
使っていない不動産について
祖父母や親族から相続したけれども、誰も使っていない土地や空き家などの不動産が存在しているケースがあります。
不動産は所有しているだけで固定資産税などの税金や維持費がかかります。今後も使用する予定がなければ、売却を視野に入れてお盆に家族や親族で話し合うのも良いのではないでしょうか。
土地について
「相続した土地なので売却したくないけれど、家族間での意見がまとまらずにそのまま放置している」というケースも少なくありません。土地売却をしないのであれば、戸建賃貸経営や駐車場経営、太陽光発電設置などの土地活用がおすすめです。
空地として放置していても税金や維持費などの支出しかありませんが、土地活用することで収入が生まれます。
売却だけではない土地活用も選択肢に入れて、話し合ってみてはいかがでしょうか。
空き家について
誰も住んでいない空き家を放置しておくと、草木に害虫が発生し近所迷惑になったり、特定空き家(*1)に指定されて固定資産税が上がったりするリスクがあります。
特定空き家に指定されると、固定資産税の軽減措置を受けられなくなり、最大で６倍近い税金を支払うことになる可能性があります。空き家を所有する大きなメリットはありません。
「空き家が遠方にあって定期的な管理に行けない」「税金や維持費がかかるので手放したい」という場合は、なるべく早く売却することをおすすめします。
弊社では不動産の無料査定をおこなっていますので、お気軽にお問い合わせください。
実家などの相続について
仲の良い家族でも相続によって「争族」となってしまうケースがあります。
遺産を巡り相続人間でトラブルになってしまうと、亡くなった方も浮かばれません。
争族を防ぐには、プラス・マイナス両方の遺産をすべて洗い出す必要があります。親が亡くなった後に予想していなかった遺産が見つかると、相続対策をはじめからやり直すことになる恐れがあるからです。
遺産を洗い出すためには、司法書士や行政書士などの専門家に依頼して、不動産や預貯金、借金なども含めた負債や資産をまとめた財産目録を作成しておくことをおすすめします。
生前に保有する資産や負債について財産目録を作成しておくことで、財産の全体像を明確に把握することができ、家族間の無用なトラブルを回避できます。
また、親が亡くなれば実家の相続が発生するので、「相続する・しない」「誰が相続するのか」「兄弟姉妹でどのように分けるか」なども、お盆で集まった際に話し合っておくと良いでしょう。
お盆休みで不動産や相続の話をする際の注意点
不動産や相続の話はご家庭によってはデリケートな内容になるため、帰省する前にあらかじめその話をしたい旨を家族や親族に伝えておきましょう。
せっかくのお盆休みで、皆が集まっているときにいきなり相続など真面目な話を始めても、嫌な顔をされたり真剣な話ができなかったりする恐れがあります。
急に相続や不動産などの話をされても心の準備ができていない親は、「財産を狙っているのか？」などと勘繰ってしまい、今後の関係性が悪化することになるかもしれません。
あらかじめお盆で話をしたい旨を伝えて、親の準備が整った状態で話し合うと建設的な話し合いになるでしょう。
まとめ
使っていない土地や空き家を所有し続けていても税金や維持費を払い続けるだけなので、売却するか有効活用するかを決めておく必要があります。
いずれにせよ家族や親族の意見がまとまらなければ、不動産の取り扱いが定まらず放置してしまう恐れがあります。
不動産の取り扱いや今後の相続についてゆっくり話がしたいと考えている方は、家族や親族が集まるお盆休みがチャンスです。
使っていない不動産の売却や資産運用、相続などでご不明な点がございましたら、アースシグナル株式会社までお気軽にご相談ください。
