こんにちは。今回のコラムは不動産売却の「仲介」と「買取り」について解説していきます。
それぞれについてメリット・デメリットをカンタンにまとめました。
「仲介」と「買取り」の違い
まず、不動産売却には様々な方法があり、その中でも代表的なものとして、一般の市場へ物件を売り出す「仲介」と不動産会社や建築会社が買い取る「買取り」の2種類があります。
仲介とは
仲介とは不動産業者に依頼をして、一般市場で広く買主様を探します。そのため、主に個人のお客様が買主様になるケースが多いです。少しでも高く売りたいとお考えの売主様は仲介を選ばれることが多いです。
仲介のメリットは?
・仲介はタイミング次第では相場以上での売却が見込める
仲介の大きなメリットは、良くも悪くも不動産の価格が時価で判断されるという点です。例えば、近隣に大きなショッピングモールがオープンして、移住者が増えている場合や新しく駅が開通した場合など、不動産の価格は近隣の状況により前後する事が多々あります。上記の場合は、移住希望者が増え価格高騰が起こる事も多く、物件に対しても希少性や+αの価値が付加される事となります。
仲介のデメリットは?
・売主様にて動かなければいけない点が多い。
仲介の場合はまず市場への売り出しをしてくれる業者選定から行います。売り出し後には、内見の対応や、進捗状況の確認、価格調整の判断や、購入希望者との契約条件調整など行う事を細分化するとまだまだあります。もちろん仲介業者と各タイミングで打ち合わせながら進めて行きますが、非常に大変な作業です。
・期間が長くかかる場合もある。
売却はタイミング次第では、1年以上かかる事もあります。購入者の方にて住宅ローンを組む場合は購入申し込みから2~3ヶ月以上引渡しまでにかかる事もあり、一般的な売却期間はおおよそ4ヶ月~8ヶ月程の期間がかかる事が多いです。
買取りとは
買取りは不動産業者が買主となります。会社相手なので交渉など面倒な工程が省けますので、査定から引渡しまでがスピーディーです。ただしその分価格は相場より安くなることもあります。売却をお急ぎの方は買取りを選ばれることが多いです。
買取りのメリットは?
・買取りの場合は決済、引き渡しまでの期間が早い
買取りでは買主が業者ですので、一般の方の購入とは違いローン審査等の期間がかからず最短で売買契約と同日に引渡し等も出来ます。
・売主様の契約不適合責任が問われないケースが多い
売買契約で一番多いトラブルが引渡し後の契約不適合責任です。具体的には、引渡し後に設備に不具合があり、費用負担を請求される事や、解体時に地中埋設物が出た場合の費用負担などが挙げられます。こういった売主様リスクも業者買取りの場合は、負担がない事があります。
買取りのデメリットは?
・金額が仲介よりも低くなる可能性が高い
業者買取りの場合は相場の6~7割程の金額で取引をされる事が多いです。
最後に
仲介と買取りでは、以上のような違いがあります。売却をされる際は、ご自身の状況も加味した上でご相談をして頂くのがよろしいかと考えます。
ご不安やお悩みをぜひお気軽にご相談くださいね。